たぶん、それは欲張りかも……
前回の子とともに剣道部復活に努力した生徒さんです。そんなにガムシャラな人ではなくて、わりと淡白な印象の人でした。でも、地道にコツコツといい仲間と、何かに取り組んでいける人でした。
何と言っても、彼は明るいし、ギャグを飛ばす人ではないけれど、天然の優しさがあって、とぼけたキャラにも風格があって、一緒にいるとみんながニコニコしてしまう、独特の持ち味がありました。
ものすごい推進力は持っていなかったのかもしれないし、持っていたのかもしれないけれど、とにかく、彼のまわりにいる人たちはホンワカするけで、みんなと何かに向かっていければ、着実に物事は進んでいくのです。
そんな貴重なキャラの人でした。前回の真面目な子も、彼のような相棒がいてこそ力が発揮できたのです。人にはだれか支えてくれる人がいなくてはならない、そういうことを実感させてくれる人でした。
* これからの自分 T・Y
いつも僕は、何事にもツメが甘かった。だから柔道の試合も、学校のテストなども、いい成績はあまり出なかった。良い結果が出ても、もう少し努力すれば優勝できたと思ってしまう自分が嫌いだった。
今までの自分をもう一度、ダメなところを反省し、直していこうと思う。だから、これからの自分は、何かが終わったあとで後悔するのではなく、良い結果が出せるよう努力していこうと思う。
そのためには、勉強の復習や予習をちゃんとやり、クラブの練習が少ないので自主練習などをやって、結果が出せるようがんばりたい。
クラブの練習を増やすため、剣道部担当の先生と校長先生に、剣道の指導をしてもらえるよう努力する。剣道部の部員が僕を入れて二人しかいないので、これからどんどん部員を増やして、ちゃんと練習をできるようにしたい。 [2005年5月]