ひかりかがよう

20世紀の終わりから21世紀の初めの若者たちのことばです!

ボクは1人で空はこんなだ

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◆ 2005年10月、1年生の俳句と短歌です。

  さて、優勝した作品はどれでしょう?

ア・夕焼けに伸びる影だけ楽しそう                                  女子

    ……楽しいのは「影だけ」なんだろうか、それでよかったんだろうか。

イ・「寒いね」とつないだこの手離さない                          女子

    ……恋の一生懸命ポイントを「手」にするやり方、象徴なんですね。

ウ・涙ぐむ高校球児の夏終わる                                       女子

    ……吹奏楽部だった彼女は、いつもスタンドで見ていたんです。

エ・無防備な猫の姿は夏限定                                         女子

    ……家族と一緒だと安心できて、そういう自分をネコにも見てた?

オ・あきらめない走り続けたあのコート
  結果はともかく悔いはなかった              男子

    ……カッコイイね。こんなセリフ言えたらいいですね。

カ・靴音に雨を降らせて待っていた僕は独りで空はこんなだ   女子

    ……彼女はこんな歌を詠んでいました。それを私はわかったつもりでいたけれど、たぶんわかってなかった。上の句が今さらながら気になります。彼女は何かを伝えたかったんでしょう。私はただ雨の中で誰かを待っている、という程度でしか理解できてなかった。それは今も同じです。残念です。

 

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                                         ★ 優勝は「エ」でした!