ひかりかがよう

20世紀の終わりから21世紀の初めの若者たちのことばです!

2008.10.20 1-5の俳句 その1

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◆ 2008.10.20 Mon 1-5の俳句

 さて、あの子たちの作品ですけど、作者がわかりません。もう、とにかくあの子らがこんなことを書いていたという記念にはなるのかな。

 

1 秋の空このまま記憶も消してくれ

   若者はこういうの好きですね。「記憶を」にしても一緒かな。

2 秋の日の寒さに負けず走り出せ

   これも同じ、「秋の日」と「寒さ」がアンバランスかもしれない。

3 坂下りに静かな風のさわやかさ

   上五が読めません。「さかおりに」「さかくだりに」それが残念!

4 さわやかな髪がさよさよきれいだな

   「さわやか」は秋の季語、それはいいけど、「さよさよきれい」はザンネン!

5 秋の空僕の心を晴れにして

   これも自然に依存している。もっと別の世界を描けなかったかなぁ。

6 忘れない思い出つまった秋の空

   本人はたっぷり気持ちを込めて作ってますが、共感が得られない。風景を!

7 さわやかな風が僕らを包み込む

   俳句といえば、季語と感情という刷り込みがあるのかも……。もっとポップ!

8 秋の日や風のにおいが心地よい

   風の匂いはOK、それを別の表現で書きたいです。

9 秋の日の夜空に咲くのは花火かな

   秋の日、花火、夜空、イメージがとっちらかっていますね。

10 さわやかな風になびかれ黄昏(たそが)れん

   「さわやかや」と切れ字を使ったらどうかな?

11 おとなりの人も見上げる秋の夕

   お年寄りの川柳みたいです。着目点はいいのだけれど、どう表現するかですね。

12 過ぎ去る日夕陽に思えため息す

   「日」「夕陽」が重なっていて、もう少しシンプルにしたいですね。

13 さわやかな汗が流れるスポーツマン

   これも「さわやかや」としてしまってもいいけれど、「汗」もありますね。

14 秋の日に暑さ感じるせみの声

   「秋の日」と「せみの声」「暑さ」もう季語がどっちらけですね。

15 褐色の葉の色眺める秋の暮れ

   「褐色の葉」と説明しなくてもいいんだと思うけれど、ついやってしまった!

 

 もうけなしまくりですねえ。まあいいや。みんな見てないだろうし、しばらくお休みにして、鹿児島から帰ってきたら再開します!

 

 今夜、18キップで四国・九州の旅に出ます。お正月は指宿に行きます。なんとそちらにもう1つ家があるんですよ。すごいですね。うちは貧乏なのに、家は、鹿児島と岩手にあります。どちらも誰も住んでいません。