南から順番に、鉄道のまわりの風景
年末年始、十日余りうちの先祖の土地・指宿を青春18キップで旅してきました。
帰ってくるとき、駅のそばの工場の圧倒的な姿にびっくりしていました。キレイでもありました。
私は三重県に住んでいて、いつか県北部の四日市の工場群の写真を撮りたい思っていますが、なかなかチャンスもないし、工場には近づけていません。だからこそ、九州と山陽地方の鉄道横の工場群には惹かれました。
1枚目は、熊本の八代駅のすぐ東側にある製紙工場でした。日本製紙という会社だったでしょうか。ここから40分ほど電車に乗って熊本市でお泊りしたんですけど、その時、18時10分ころ、地震が起きました。
みんな一斉に地震警報が鳴りだし、あの後ドーンと来たということでしたが、私はたまたま路面電車に乗っていて、電車の揺れなのか、地震なのかわかりませんでした。
熊本の皆さんは、とても驚かれたようです。2016年4月末の2回の地震を思い出されたということでした。
次の日、熊本から博多に出て、朝早く九州を電車で出ようとしていて、北九州市の戸畑という駅で乗り換えしました。
駅の北側に大きな橋が見えました。旅する若者カップルは、「あの橋は、なんという橋?」と話していました。
「若戸大橋!」と教えてあげたかったけれど、黙っていました。あんなに有名で、私たちのあこがれだった橋。もう、どこにでもこれくらいの橋ができて、珍しくなくなりました。昔は珍しかったんですけどね。今もこの橋の下を、渡船は運航しているのでしょうか。
山口県は、きれいな海と、工場群の町とが交互に車窓に現れます。
最初の工場群は宇部にあるのかもしれないけど、山陽本線では防府(ほうふ)が工場の町です。東洋レーヨンとか、昔聞いたことのある会社でした。
山口県徳山市の工場群は撮れなくて、次は広島県の糸崎まで飛びます。
映画で有名なノスタルジック・タウンの尾道と港の町・三原市との間にある駅の糸崎というところでは、三菱関連の会社や、金属その他の工場が密集しています。
駅の敷地も広くて、町は分断されてはいるでしょうけど、お勤め先は確保されているのかな。
こうしてクレーンが立ち並んでいると、大阪の海側育ちの私は、うれしくなってくるんですけど、たぶん原風景の一つなんでしょうか。
旅での工場群でした。
ああ、いよいよ明日からお仕事です。
私の最終年の始まりです。
来年の今ごろは、再就職のことを考えているでしょう。
どんな未来が待っているのやら……