ひかりかがよう

20世紀の終わりから21世紀の初めの若者たちのことばです!

「水」に感謝

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 いろいろな事実は、頭の中からこぼれ落ちていきます。いったい、どんなニュースなら頭の中に残るのか、そこはよくはわかりませんけど、水というのは、とにかく大事というのは、これはもう知っているつもりです。

 

 でも、最近心から水を欲すること、体験していませんね。もう少し暑くなったら自然に体験するのかな。いや、それも甘っちょろい体験かも知れない。こまめに水分を取ることが言われていて、そんなに水分は切れていない気はするんですけど……

 

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*   「水」に感謝                                   N・K

 この前、私の住む地域で水道水の中に重油が含まれていた出来事がありました。私たちは、そのことを知らずに普段通りに使用していました。お風呂へ行き、扉を開けると湯気と共にすごく異臭が漂い、これは絶対おかしいと思いました。翌日になって昨日と変わらず異臭が残っていました。夕方、有線放送が流れました。やはり、昨日のことでした。

 

 そして、飲み水は禁止となり、毎日三回給水車が近くまで来てくれて、もらいに行き、その水でご飯を作る時や洗い物に使いました。洗い物を手伝っている時に、私たちはこんなに毎日水を使っているんだな、生きていく上でなくてはならないくらい大切なんだと改めて感じました。

 

 次の日に、このことが新聞に載りました。その時点では、まだ原因が解明されていませんでした。そして、二日後、新聞に重油流入したと記事が載っていました。原因は、ある工場の燃料タンクから重油が漏れ、その重油が水源地のある川に流れたことによって、水源から取水した水に油が混入し、一般家庭に行き渡ったということです。原因が分かり、三日くらい経ちだんだん異臭が消え、もとに戻ったので安心しました。

 

 まだ原因が解明されていなかった時、十一時ころ突然水道が止められたことがありました。その時間帯は、家族も起きていたので、水を使うことができないので、本当に水はかけがえのない存在で、その水が出ないとこんなに不便なことだと初めて実感しました。

 

 私は水に関して何も意識していなかった。けれど、「水は答えを知っている」という本に出会い、最近問題になっている環境汚染や、水害について新聞で読んだり、「水」について考えるようになってきました。

 

 日本は水に恵まれているが、世界では水不足に苦しむ国々がたくさんあります。特に発展途上国では、水の衛生状態が原因で、子供たちが病気でたくさん死亡しています。安全とはいえない水しか飲めない子供たちがかわいそうで、私たちにとっては考えられない出来事です。

 

 反対に、世界中で洪水に悩まされている国々があります。異常なほどに降水量が多く、予想をはるかに越すということも珍しくない世の中になってきています。日本でも、降水量の増大が原因で床下浸水や、川の増水により災害を引き起こし、人々を苦しめるということもありました。

 

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 近年、こういった災害が多発しているのはどうしてなのでしょうか。
 一つの原因として、地球温暖化が考えられます。年々、地球温暖化により世界中で、異常気象や気候変動により(地球が?)変わってきています。このままでは、世界全体が危機にさらされてしまうでしょう。最近では対策を徐々に意識する時代になりつつありますが、一人でも多くの協力者が増え、今よりもっと豊かな時代が訪れることが、私たちの今後の重要な課題であると思います。

 

 水とは、私たちにとって当たり前なことだけど、普段誰もが何気なく使っています。しかし、世界では水が貴重で飲めない人がたくさんいます。日本は、本当にありがたい国だと思います。「水」をこれからも大切に使っていきたいと思っています。水があるから、今ここで生きているのです。今、身近でできることから始めていったら、きっと水に対してのありがたさが分かってくると思います。         [2005年9月]

 

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