ひかりかがよう

20世紀の終わりから21世紀の初めの若者たちのことばです!

せいわ村は存在し、今も続く!

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 秋のお彼岸には、必ずと言っていいほど勢和村に行きます。撮影スポットだってあるんですから。

 

 

*   私が暮らす町                   A・M

 私が暮らす町は、最近「村」から「町」に変わり、「勢和村」から「多気町」へと名前も変わりました。でも私の中では、「勢和村」という呼び方はこれからも変わらないと思います。「勢和村」という呼び方の方が、この「町」にはまだピッタリだと思うからです。

 

 何もない勢和村だけど、この勢和村には、とても暖かさを感じます。
 何気ない「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」などのあいさつも、勢和村では、会った人にあいさつしたり、されたりします。私はつい最近まで、こんな何気ないあいさつが当たり前のように思っていました。

 

 しかし、高校に入り、松阪などの少し都会に遊びに出れば、たくさんの人に出会うけれど、その人たち一人ひとりにあいさつなんて、当然のことながらできません。ましてや知らない人にあいさつをすれば、変な人と思われるに違いありません。

 

 勢和村は皆が家族のように親しく、そして本当に漫画に出てくるような、風景や人とのふれあいが見え、なぜか、それがとても落ち着く空間です。

 

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 春は、桜で山がピンク色に染まり、ツクシもたくさん生えて、小学校の頃はよく友達とツクシを採って、お母さんにツクシ料理を作ってもらいました。

 夏は、今でもよく近くの川に遊びに行き、泳いだり、魚を捕ったりします。川の近くでバーベキューゃ花火、私たちにとっては夏の定番となっています。

 秋は、もみじで山がオレンジ色に染まり、水田の周りにはたくさんのトンボが飛んでいます。

 冬は、少し山が淋しげで切なくなります。でも、雪が降ると山や畑が真っ白に染まり、また違った勢和村を見ることができます。

 

 春夏秋冬、私はどの季節も、この勢和村の風景が、どこかの町より輝いて見え、そして落ち着きます。勢和村ではなく、多気町になった今でも、何も変わらず、私たちの故郷・勢和村は、人々や自然の暖かさに包まれています。  [2006年6月]

 

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★ 旧勢和村で撮った写真を3枚載せてみました!