ひかりかがよう

20世紀の終わりから21世紀の初めの若者たちのことばです!

お年寄りたちを訪ねる

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*   田舎だけの特権                  S・M

 私は、大紀町の中にある柏崎という小さな町に住んでいます。この町はすごく田舎で、人数が少なく中学校までクラス替えがなく、みんな仲良く家族みたいな存在です。その他にも、町のみんなが仲良く、みんなで町をよくしようと協力しあっています。近所の人たちとはみんな顔見知りで、長い近所づきあいで信頼し合っています。

 

 なので、何か困っていることがあれば助けてくれたり、何か食べ物をくれたりします。私はいつもそんな心の温かくて優しい人々に、助けられてばかりで生活をしています。

 

 でも、そんな優しくしてくれる人たちはお年寄りです。なので、私が小さいときは毎日のように見ていた近所の人たちや、学校から帰ってくる時間に外に出て「お帰り」と声をかけてくれる人は、今ではあまり見なくなりました。

 

 その理由の一つは、歩くことが困難だったり、腰が悪かったりと体調が良くないのです。だから私は、いつもお世話になってきた近所の人たちに感謝の気持ちを込めて、学校帰りやクラブが終わった後に、その人たちの家を訪れて、今日学校であったことや地域のことを話しに行きます。お年寄りの方々は人生の先輩なので、とても勉強になります。

 

 私はこの町に生まれ育って幸せです。山や川もたくさんあり、自然豊かで、人は温かい、こんなすばらしい町が大好きです。     [2007年5月]