ひかりかがよう

20世紀の終わりから21世紀の初めの若者たちのことばです!

気づいたら、地球と格闘してた

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◆ 2006年 福岡大学高校生川柳コンクール応募作品です。……二人入選しました!

 

鯉のぼり中に入って眠りたい                             かおさん

  わたしのツボの作品でした。小さな彼女がフワフワ吹かれている感じがしました。

        
生命線途中で切れてる私の手                            けいすけくん

  そんなことないよと思いつつ、真面目な彼が悩んでいるのかギャグなのか、ハラハラドキドキの作品でしたよ。

 

里帰り姉が都会色に染まってた                           みつばさん

  久しぶりに帰ってきたお姉さんが都会色になっていた、妹のさみしさとあこがれが感じられる作品だと思いました。リズムを工夫できたら良かったんだけど。     

 

ダイエット私はいつも明日から                           みささん

  シンプルな真実で、いつも私たちの悩みのタネでした。でもFBで見る彼女はきれいなお母さんでした。今もがんばっているんだろうな。

 

大好きよ離さないでね布団くん                           ゆうかさん

  笑えてくる作品でした。フトンがキャラとして存在するなんて! また、そのフトンと仲良くしなきゃいけない季節がやってきますもんね。        

 

熱くなりすぐ冷める人これあたし                          りほさん

  自己分析できましたね。自分のことを「あたし」と呼べる人、なかなかいません。スラリと言ってしまえるところが彼女のキャラだったのかな。        

 

テスト期間見るのはいつもこわい夢                         ちゆきさん

  テストって、私たちを不安にさせる、怖い夢を見てしまいがちな期間ではあるのかもしれません。少しそういうのを思い出しましたよ。

 

釣り行って地球を釣って糸切れる                          はるたくん

  壮大なドラマが描かれています。釣りの世界ではこういう風に言うんでしょうか。

 

桃植える夢見る私の三年後                             かほさん

  もう十数年が経過したので、彼女のおうちの桃は実るようになったのかなあ。うらやましいです。

 

うちの猫だんだん太って冬眠か                                     のぞみさん

  おもしろい視点です。こういう視点をどんどん自分の中で広げていけたらいいなあ。

 

このコタツ冬限定のマイルーム                           ゆうたくん

  これまた狭い世界ながらの若者らしい見立てでした。        

 

部屋は荒れ勉強すらも二の次に                           ちえさん

  彼女のことだから、ただ単に部屋が散らかっているのをこう表現しただけかな。でも、とにかく散らかっていたら、勉強どころではないですよね。それで落ち着くのかもしれませんけど。

 

夢見ると足すべらせて目が覚める                                   ひとみさん

  去年の夏、久しぶりに会えた彼女の作品でした。私もこういう夢を見て足がつることがたまにありました。だから、納得したのかもしれない。

 

冷え性の足が教える冬到来                             ゆかりさん

  彼女は冷え性だったんですね。私も末端冷え性でした。そういう季節がもうすぐやってきます。      

 

新しい靴を買ったらまた梅雨か                           まりさん

  タイミングが悪いこと、たまにあります。靴が欲しいと買ったけど、新しい靴をデビューさせるチャンスが見つからない。新しい靴で新しい自分になりたいから、時を選ばないといけないですからね。