自販機すらもあらへんのやで!
◆ 2006年3月、B組の俳句と短歌です。1人の持ち点は3点で、それを2と1に分けて投票します。心情としては自分の作品に2点投じたいのだけれど、そこを我慢してだれかに投票するのがミソです。
さて、優勝した作品はどれでしょう?
ア・過去未来、私は私の恋してる 女子
そうでしたね。懐かしいなあ。彼女と恋は切っても切れない関係でした。もうすべてが恋につながっていたんだ。
イ・生命線途中で切れてる私の手 男子
このペシミスティックなところ、彼の1つの顔でした。真面目だし、独自の個性も持っているのに、ひとりでズッコケて見せるところがにくらしい。まだ1年生だから、なかなか自分を出せてなかったんでしょう。
ウ・夢見ると足すべらせて目が覚める 女子
彼女とはこの夏に10年ぶりに再会して、フェイスブックの友だちになりました。
十数年前も、共感したことを憶えています。私もたまに空の階段を踏み外して目が覚めます。
エ・不自由と自由のあいだを泳ぐだけどこいったのさアイデンティティー 女子
この歌、なかなかいいですね。アイデンティティって、どこにあるのか自問することは大切です。まあ、おぼれながら、おぼろげなものをつかむ程度でよくないですか? ダメかな、ちゃんとしたものをつかまないとダメですか。
オ・辛いならいつでも来てなうちんとこいつでもあんたの友達やん 女子
こんなことを書ける女の子もいたんですね。ステキです。
カ・私んち周りさみしいド田舎や自販機すらもあらへんのやで 女子
関西弁風の言い回し、いいですね。自販機のない田舎、理想的ですけどね。
★ 優勝は「オ」でした!