ひかりかがよう

20世紀の終わりから21世紀の初めの若者たちのことばです!

人とかかわるお仕事・例文かな?

 

★ 人とかかわるお仕事[今までの自分、これからの自分]

 

やりたいことはたくさんあった。政治家になって、国を運営していく。新聞記者となって、日々移り変わる世の中をたくさんの人に知らせる。大切なことをいち早く伝える。テレビ局も受けた。マスコミ志望でもあった。何かの研究者になる。学校の先生になる。出版社に勤める。活字に対するあこがれがあったので、そのような希望も持っていた。

 

そして、二十二歳から教員採用試験を受けた。なかなか合格しなかった。教科の勉強も足りなかった。講師として学校に勤めていた。時間はあったが、一般教養などの勉強も足りなかった。勉強は、子どもが生まれてから、スイッチが入り、まともに勉強したかもしれない。勉強は、工夫してやろうと思えば、できるものなのだというのを実感した。

 

採用試験に合格してから何十年かが過ぎた。頑張った時もあったし、そうでない時もあった。けれども、人に向き合う仕事なので、どんな時も自分のやれることはやらなければ、結果はとんでもないことになった。人に向き合う仕事を私は何十年もやってきていた。

 

これからの自分は、はっきりとした未来は見えてはいない。働けるだけ働くということ。できれば、たくさんの人と出会い、今までできていなかったことをやりたいと思うが、人はそんなに新しい人生を切り開けるものでもない。今までの延長線上でコツコツと働くというのが、今の私に見えている未来だ。 (578字)