未来への手紙 2007
◆ 未来への手紙
2H・十年先のお父さんへ 十年前は大変お世話になりました。今は、私にたくさん親孝行してもらっていますか。 Hさん
どうなんだろう。娘さんからこんなこと言われたら、お父さんとしては泣くしかないよな。うちは、ちっともいいことはないけど、悪いこともないから、それは幸せです。それをもっと口に出して言わなきゃね。
十年先の私へ 十七の私は日々を楽しんでいます。あなたも楽しんでいるでしょう。ドレスも着ましたよね。 Tさん
そんなことしてますか? もう14年は経過しているわけですか。たぶん、友だちの結婚式か何かで着たんじゃないですか。他には何がありますか? 新しい家族は増えたかな。
百年先のあの人へ 花は咲いていますか? 星は見えますか? 人はロボットになっていませんか? Aさん
100年先のことはわからないですね。とにかく、私みたいなアナログなオッサンでも、スマホを持つようになりました。でもまだ、スマホで音楽を聞くとか、動画を見るとか、そういうことはできていません。
十年先の自分へ 教師として頑張ってますか。教育委員会やPTAにビビらずに校長めざしてください。 Kくん
彼は目標通りに教員にはなりました。この手紙みたいに管理職をめざしているのか、それはわかりません。でも、ものすごくキレイな字を書く子でしたので、生徒たちは素直に聞けるだろうな。一歩ずつ進んでるんでしょう。
今あなたは幸せ? 野菜ジュースは飲めるようになった? あなたの横に私はいますか? Oさん
野菜ジュースが苦手だったんですね。こんなことをスッと書いてくれるところ、彼女のセンスを感じました。そういうのをにじませてくれる、まわりをあたたかにしてくれる子だったから、そりゃ、幸せなんじゃないかな。
十年先の旦那さんへ もしあなたがあの人じゃないなら、あなたは生涯で二番目に好きな人です。ごめんなさい。 Yさん
そりゃ、いろいろと恋をしたら、いろんな人に出会うでしょう。もう立派なお母さんになっているのかなぁ。今も恋しているんでしょうね。まだ若いもんな。彼女に愛される人は幸せです。そして、いつもドキドキしていられるのかな。