ひかりかがよう

20世紀の終わりから21世紀の初めの若者たちのことばです!

経営者への道を!

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 私は、彼が十代後半に描いた夢の実現に向けて、今も頑張っていると思います。彼はあまり勉強は得意ではなかったけれど、しっかりとした考えを持ち、人をどうしたら動かせるか、人はみんなどこに向かっているのか、そういうことを常に考えている人でした。

 アルバイトで、回転寿司のお店に入り、いつの間にかそこで責任者のような立場を築いていた。仕事においては頭角をあらわすことのできる、仕事のできる人でした。

 彼を見てると、人は偏差値なんかでははかれない。人はどれだけ他人に関われるかでその人の価値が問われると、若い人なのに学ぶところがたくさんある人でした。お話も上手だったと記憶しています。

 

*   二つのケース                   T・F

 私も現代の若者の世代だが、現代の若者は何を考えているのか分からない。むしろ何も考えていないのではないかと思う。それでいて、自分自身が一番好きで、自分を守る言い訳をし、自分に非があっても認めようとせず、むしろ開き直ったり、逆にキレたりする人が多い。「自分には関係ないな」と思う人に限って気づいていないだけであって、そういった行動をとっているケースが多い。

 

 さらに、自分の考え方などをきちんと持って生活している若者は非常に少ないと思う。

 

 まさにそう思った出来事があった。それはクラブの大掃除でのことだ。分担したにもかかわらず、どこからどのように掃除をしたらいいのか分からないのか、なかなか掃除が進まない。そして十分もすると、話をしだしたり、掃除の用具で遊んでいるヤツらが出てくる。その一方で、きちんと今やるべきことが分かっているヤツらは、黙々と作業をしている。そして、自分の作業が終わると、指示を出さなくても、次に何をしなければいけないかを自分で考え、次の作業をしている。


 前者たちは、今を楽しく過ごせればいいとぐらいしか考えていなくて、後者たちは、後先をしっかり考え、次へ次へとステップアップしていくのだろうと思う。だから、自分の考えを持つ若者を増やすには、各自がどんなことにでも自問自答して、考えたことを他人との話の中で話し、他人の意見も聞き、そこで自分なりに考えていく。このようにして自分の考えはまとまっていくのではないかと、私は思う。