ひかりかがよう

20世紀の終わりから21世紀の初めの若者たちのことばです!

静かな彼の不動の闘志

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 彼はすでに教育者としてガンガン子どもたちを引っ張る人になっているのかもしれません。現在どうしているのか、だれかに訊かないとわかりません。

 でも、黙々と物静かな彼が努力していた姿は思い出せそうな気がします。

 

 彼は二重人格だったそうで(今は違うキャラになっているかも……)、スポーツするときはガムシャラだったそうです。物静かな彼のスイッチはスポーツにあったようです。

 そして今、彼がどうしているか、知りたくなりました。でも、そんなことはどうでもいいのかもしれません。元気でやってくれてたら、もうそれだけで何も言えないかもしれません。 

 

*   気持ちの切り替え                 Y・T

 僕はよく周りの人に二重人格であると言われる。実際どうかというと、僕はそれを否定できないだろう。なぜなら、自分でも分かるぐらいに性格が変わる時があるからだ。

 それは、スポーツに関わっている時だ。その時自分の頭の中にあるスイッチが切り替わっているに違いない。

 僕は小さい頃から外で遊ぶのが好きで、たくさんのスポーツをやってきた。どのスポーツでも共通して言えることは、やっぱり負けたくないということだ。だから僕はどんなときでも、スポーツで手を抜くことをしたくない。おそらくその強い気持ちが自分の何かを変えているのだろう。

 その中でも、自分を大きく変えたのはクラブ活動だ。僕は中学のときから陸上部に所属している。普段は言いたいことをはっきり言えず、行動に移すのも遅い。けれど、クラブ活動を始めると、普段より声が出るし、行動も速い。だから、自分が自分でないのではないかと感じる時でさえある。

 不器用だから、こんな風に何かをきっかけにしないと変われないのだと思う。それは僕にとってはスポーツで、人それぞれ違ったものがあるのだろう。それに僕にもまだ他にそういったものがあるかもしれない。不器用ながらも、この生き方が僕に合っているのかもしれない。        [2007年6月]