ひかりかがよう

20世紀の終わりから21世紀の初めの若者たちのことばです!

あれから、どれくらいの時間が経過したのか……

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 私が嘆いても、何も起こらないのですけど、とりあえず悲しい気持ちはあります。

もうずっと悲しみは抱えたまんまです。

 

 たぶん、みんなが集まって、その子のことを話す機会ができたら、少しは紛れるかもしれないけれど、私の無念さはいつになっても消えません。私は、こんなにしていろんな人をないがしろにしてきたんでしょう。

 

 できれば、そんなことはしたくないのに、そうしてしまった。

 

 突然、何を書いているのかというと、クラスにいた子のことです。

 彼女は、病気で一年卒業が延びて、下の学年に入ってきた子でした。学校にもなかなか出席できず、体調が許してくれたら、登校して、しばらくしたら早退したりする、そういう不規則な学校生活を送っていました。

 

 本当は優秀な子だったし、医療系の道に進むことを考えていた。

 

 3年の1月にセンター試験も受けて、それなりの成績はとったけれど、自分の行きたいところには届かず、もう少し体調と相談しながら、来年をめざすことにしていた。

 

 そして、学校を卒業し、予備校にも行かず、療養と受験勉強を続けるつもりだったようです。

 

 私は、その春によその学校へ行くことになり、浪人することになった生徒たちはすべて学校にお任せして、別の学校でヒーコラヒーコラすることになりました。

 

 私は、新しい学校で、どん底の日々を送り、どうしようもなくなっていました。いや、その前に、彼女とようやく離れることができた、あとはすべて前の学校の人々がやってくれるだろうと信じて、いなくなってしまったのでした。

 

 3年くらいして、彼女のおうちから、彼女が亡くなったという知らせを受け、どうにもできなかった自分は、ただ茫然とするだけでした。

 

 知らせをもらってから、もう何年になるでしょう。お墓参りもできず、ただ家でションボリ祈っているだけです。

 

 どれだけ彼女の冥福を祈ったでしょう。とても辛いし、とても寂しいし、とても悔しかったでしょう。とにかく、若い彼女はもうこの世にいなくなってしまいました。

 

 バカな私だけが、ぶざまにオタオタ生きている。でも、このみっともなさはもう変えようもないから、このままやっていきます。

 

 そして、少しでも、何かの供養にならないかと、機会があるたびに思うことにします。

 

 わざわざ、こんなところに書くことではありません。でも、書いておかないと、すぐに忘れてしまう私だから、機会があるたびに、あのこと、そのこと、書いていこうと思います。

 

 今なら二十七歳の人生を歩めたかもしれないのに、途中でホツンと止められてしまった彼女の無念さ、これから、少しでもそういう子らに寄り添えるようにしたいです。

 

 とりあえず募金かな。