ひかりかがよう

20世紀の終わりから21世紀の初めの若者たちのことばです!

初めてのスマホ!

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 みなさん、お元気ですか?

 

 還暦過ぎても、もちろんお仕事しています。あまり大したことはしていません。でも、6月、普通に学校が始まりました。これはとても有り難いことです。しみじみ思います。まだ、そんなに暑くないけど、これがもう少し暑くなると、元気もなくなってくるけど、いまは、疲れるけど、心地よい疲れを感じています。

 

 私たちは、こういう流れの中にいたのです。

 

 三ケ月の間、何だかモヤモヤとした空気の中で過ごしていましたが、本当はどんなだったか、少し忘れてました。

 

くじらの切り絵

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奥さんが小学校の図書館ボランティアをしていて、子どもたちが久しぶりに学校に来るのに合わせて、夏っぽい作品をイメージして、この切り絵を制作しました。

 

彼女は、こんなことで頑張っています。

お金にならないことなら、頑張れるんだから、もっとこの世界を広げてもらいたいんだけど、どうなのかな?

今日からオンライン!

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 すべてをオンラインにしたら、それができるんなら、生身の人間は要らないなと思いました。

 

 そうしたら、そのオンラインも、おもしろいおしゃべりのできるAIロボットにしてもらったらいい、というのはエライ人の考えることで、かくして教員も、公務員も、農業家も、工場の労働も、すべての仕事の現場で人間が必要なくなるわけですか。

 

 すごいけど、自分で自分を追い詰める感じです。

 

 困りました。せいぜい仕事させてもらう有り難さを感じていたいです。

 

 

★ それにしても、イマイチのマンガです。ロボットの方がおもしろいの描けるかも!

 

鼻かみすぎてプチトマト

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2007年の3月、2年C組で優勝(一番得点の高かった作品)したのはどれでしょう?

 

ア・卑屈だと君に言われたあの日からくしゃみの数を気にする私      圭助

   ああ、気にしちゃうんだよな。そういうのからいつ逃れられるんだろう。簡単には無理かな。いや、気にすることは悪いことではないかも。いいことかも!

 

イ・花粉デビュー? 病院行って検査した。「ただの鼻風邪、異常なし」 郁美

   なかなかやりますね。これも短歌のリズムになってます! センス感じる!

 

ウ・気づいたらコタツの中で寝てましたテスト勉強いつやろうかな    慎也

   永遠の真実、このまどろみの誘惑、もうとことん寝てやる!


エ・君がいた季節は今も切なくて振り返るたび想いは溢れ               ゆかり

   情熱的な彼女でしたね。今も元気でいるかな。どんな大人になってるだろう。もともと大人の雰囲気は持ってたけど。

 

オ・花粉症鼻かみすぎてプチトマト                                    幸

   何かかわいそうになります。もちろんボクもプチトマト! もうそんなんじゃないかな。


カ・みんなとね笑っているの一番やん                                   沙季

   永遠の真実、そして、それはほんの一瞬のできごとなんだけど、永遠に通じるんです!



キ・あの人の笑顔の理由になりたいな                                    真理菜

   自分の存在が、あの人の笑顔につながったら、どれだけうれしいか、この控えめな感じ、オトメな感じ?

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★ 意外な作品「ウ」が優勝でした! こんなゆったりした作品もいいですね。

 

乙女は戦うのです! 2007年3月

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★ 2007年の3月の2年B組での句歌会、さて、優勝したのはどの作品でしょう?

                                       

ア・ウチの母 昔はモテたと言い張るが父の顔見て首をかしげる      知沙

   楽しい家族の一シーン、うまく切り取れてますよね。さすがです!

 

イ・今頃は見ていますかこの空を青でつながるこの空を            美帆

   青空だとその下にいる誰かとつながる気がする。灰色だったら、そんなこと思わないもんね!

 

ウ・背が高い理想としてる人よりも同じ目線のあなたがいいの        裕子
   こんなことを言ってくれる彼女がいたら、うれしいなあ。でも、それくらい好かれるために彼も頑張ったんだろうし、まあ、いいか!

 

エ・「好きやよ」と心の中で思うだけ口にするのはこわいから         真依

   言霊ですね。口に出したら、気持ちは抑えられなくなりますよ。すごいね!

 

オ・ホワイトデー野球ボウズがケーキ買う                                 ひ

   あれ、高校生の中にオッサンが入ってますよ。ウンザリです。


カ・うちが前君がうしろで初二ケツ ムードはないけど幸せやった      裕子

   もうこのクラス、女子が大活躍しています。ニケツって、二人乗りのことですけど、ムード盛り上がりますよね。もう二人だけの世界になれちゃう!


キ・バレンタイン戦う乙女行くのです                                   里帆
   こういうメッセージをもらえたら、それはうれしいと思います!

 

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* さて、優勝したのは、ウでした!

 

5月も10日過ぎて……

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 ルピナスという花を初めてまじまじと見ることができました。

 

 不思議な花です。色に統一性はないし、どうしてこんなにトンガラなきゃいけないのでしょう。もうビックリしてしまいます。

 

 暑いのか寒いのかよくわからないけど、気持ちのいい季節であるのは確かで、半そででも過ごせそうな雰囲気です。それは本当にありがたい。

 

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 お茶畑もとても生命力にあふれていて、こんな元気な新芽なら、さぞかしおいしいお茶が飲めそうです。でも、摘み取ってすぐ飲むのではなくて、お茶って、意外といろいろな工程があるみたいです。

 

 まあ、どっちにしろ、あの香りとビリッとする自然感です。私たちは、あのお茶の力というのをイマイチちゃんと意識してないけど、エネルギーもらえると思うな。

 

 ペットボトルではなくて、ティーバッグで出すのではなくて、新茶のできたてというのを飲ませてもらいたいです。

 

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 金曜日、桐の花も見つけました。めったに出会えない木の花です。とてもラッキーでした。どんどん伸びちゃうから、すぐに伐られたりもするけど、この花を見られたら、何だかリッチな気分になります。何しろ豊臣秀吉さんの家紋ですからね。

 

 すごいよ! みんな土日は大人しくしてました? お母さんに何かあげた?

 

 家族は大事にしなきゃね!

千鳥が瀬 伊勢本街道

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 この道は、伊勢本街道の相可高校あたりです。奈良の榛原(大阪から近鉄に乗ると、桜井から山の中に入り、長谷寺を過ぎて、急に開けたところに出たところが榛原で、現在は宇陀市になっています)から山の中を通り、中世に北畠氏が活躍した多気(たげ)集落を抜けて、仁柿峠を抜けて、やっと伊勢平野の端っこに来て、あとはどんどん伊勢神宮に近づいていくという道になっています。

 

 その街道は、相可の集落を抜けて、田丸(たまる 現在の玉城町)を抜けて、宮川にたどり着いて、川を渡ればお伊勢さんのおひざ元になります。手前が山田の町で、奥の方が内宮の近くで宇治の町になるんでしょうか。

 

 長い道のりを人々は歩きました。中世の旅人の西行さんも、何度かこちらを旅したようです。短歌だって作っています。

 

 木は、その頃のものだったのか、それ以後のものだったのか、たぶん、当時の木ではなかったと思うけど、大きな木がありました。

 

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 こんな感じで、空を覆っていたのです。バスだって、この下をおっかなびっくり通ったんです。

 

 それなのに、何年か前の台風は、この大きな木も倒してしまった。まわりのおうちにどのような被害が出たのか、わからないけれど、それはもう大変なことだったでしょう。

 

 大きいけれども、中身は空洞のところもあったみたいで、切り株も、空洞になっていました。そういうふうにして巨大化した体を維持してきたのに、自然というものは、お互いを崩し合ったりしながら存在しています。そこに特別な感情はなくて、ただ晴れたり、雨になったり、風が吹いたり、木が倒れたり、いろんな足跡を残していきます。

 

 もう私たちは、あの巨木を見ることはできません。見たかったら、記憶をたどるか、どこかよその土地の木を見るくらいです。あの木は失われてしまった。自然を完全再生することはできないのだから、すべてその時に味わわないといけないんですね。

 

 そういうことを肝に銘じて、これから過ごしていきたいです。

 

 二つの写真から、大きな椋の木を思い出してもらいました!