ひかりかがよう

20世紀の終わりから21世紀の初めの若者たちのことばです!

「うちの子で良かったなあ」「どう、みんな?!」

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*   家族                       N・H

 

 私にとって家族は、一番の理解者であり、大切な存在です。外から帰ってきて疲れていても、家族といると心が温かくなります。

 

 そんな心地よさに慣れてしまったのか、私は家族を悲しませる事をしてしまいました。親に黙って出かけてしまったのです。両親は私のいない部屋を見て心配し、私が帰ってきたころにはとても怒っていました。

 

 そして、たくさん説教を受けました。「昔はこんな子じゃなかったのに」と言われ、私は自分が悪かったのに「別にそのくらいええやん」と反抗的になってしまいました。 それから、両親と気まずくなり、三日間ずっと口をききませんでした。私も謝りたかったのですが、どうしても意地を張って言えませんでした。

 

 一人になって部屋に閉じこもっていると、本当にさみしくなって、みんなの所に行きたくてしょうがありませんでした。

 

 そして三日後、両親が私の部屋に来て、話し合いをしました。
「どうしても意地を張ってしまって、ずっと口きかんでごめんな。家に居づらくさせて悪かった。けど、怒ったりくどくど聞くんは、あんたのこと心配しとるからなんやで。」と言ってくれました。本当に家族は私のことを大事にしてくれているんだ。それなのに私は……と、涙が出ました。

 

 私は、自分のことを大事に思ってくれる人がいて、とても幸せ者だと思いました。いくつになっても、本当にうちの子で良かったなあと思います。

 

 今回のことで、さらに家族のきずなが深まったと思います。家族みんなが私を大事に思ってくれるように、私も家族を大事にしていきたいと思いました。 [2006年6月]

 

 

★ 第三者からしたら、何だ、そんなことで! という感じなんだけど、当事者にそれがすべてですからね。それをお互いの力で乗り越えなくてはならないのです。

 

 乗り越えられてよかったですね。うちでも、そんなことありましたっけ。うちは家族がたくさんいるわけではないし、みんな粘り強くないから、すぐにゴメンナサイしちゃうかな。たぶん、そうだったと思うんですけど……。